久しぶりの二人きりのランチ

このごろもめてる件で
悩んでるみたいな彼。

しかも追い打ちをかけるように、
私が、「当然でしょっ」と無理なお願いをしたりして。

でも、
私のお願いは、
彼の意見が無視されたのを知ったから、
彼は正しいと、
それは当然と、
お願いしたこと。

でも、
「今更でけへんわ、
　したけりゃ、自分でお願いして」

すっかりいじけモードの彼に、
言い放たれて、ちょっとつらかった。

でも、
そう言いきる彼にも悲しくなって、

「どなたも、無責任で困ります。
　どうなってしまうんでしょう」
（もうちょっと、激しい言い方だったな）

キレた振りして、上司にぶちまけましたところ。

結局、話は大きくなって、
結局、事は進み、
結局、彼に迷惑をかけることになった。

事の収束のために、
来週、会議まですることになっちゃった。

ココまでが昨日。

ぐったり、疲れた一日。

で、今日。

彼は、私には怒って無くて、
むしろ、気ぃよくこなしてくれた。

彼の意見が通らない今の環境について、
愚痴がたまってきたみたいで。

「今日の昼、待っといて
　お昼一緒に、食堂へ行こう」

昼前にお誘いアリ。

まさか二人でとは思わないから、
いつも一緒に食べてる「上司も誘って」と言いましたところ、

「いや、別で」と。

で、二人っきりで久しぶりのランチ。

何年ぶりだろって思うくらい。

愚痴がたまってるみたい。
聞くことしかできないけど。
つらいのは、分かるよ。
その環境は、つらいね。

指示してくれない。
相談しても答えになってない。
指図も出来ない。

どうやって、慰めたらいいのか、
愚痴を言う彼に、なんて言ってあげたらいいのかわからない。

どうしたら私は、彼の支えになれるのか。

久しぶりにあった彼は、
笑顔が少なくて、
いつものガハハ笑いが無くて
ちょっと、悲しい。

時計はTAG Heuerしてた彼。
私は、暑くてしてなかった。
しっぱい。

帰っていく彼に、
手を振って見送った。

手を振り返してくれた彼。

大切な人。